みなさんは、「第四次産業革命」についてご存知でしょうか?
第四次産業革命は、「インダストリー4.0」とも呼ばれています。

産業革命については歴史の授業で習ったことがある方も多いと思いますが、第四次産業革命については学校では習いませんよね。

第四次産業革命は、産業の歴史についての新しい見方なのです。

最近では、人工知能ブーム、ロボット産業、ビッグデータなどが新しいビジネスの軸として注目されつつあります。
こうした産業界の動向を表しているのが、第四次産業革命です。

政府もこうした産業の動きに大きな期待を寄せています。
経済政策目標にも第四次産業革命の動向を盛り込みつつ、補助金などの予算が組まれるようになってきています。

たとえば、平成28年度第2次補正予算の「ものづくり補助金」において「第四次産業革命型」の設備投資に対する補助上限額は、3,000万円とされています。

第四次産業革命があるということは、第一次、第二次、第三次もあります。
今回は、これらの産業革命を俯瞰しつつ、第四次産業革命についてご紹介していきます。

産業革命の分類

第一次産業革命(機械化、工業化)

「第四次産業革命」という言葉を聞き慣れない方も多いかと思いますが、「産業革命」ならご存知という方は多いのではないでしょうか?

産業革命といえば蒸気機関をイメージされる方もいらっしゃると思います。
J. ワットが蒸気機関を発明したのが1785年。これをきっかけに、石炭を動力とする蒸気機関が、世界に工業化の波を起こしました。

イギリスでは、蒸気機関を活用した毛織物工業が大きな産業となりました。
ほかにも、蒸気船、蒸気機関車が発明されて、ヒトとモノを短時間でより遠くまで運ぶことができるようになりました。

こうした歴史は、とくに第一次産業革命と呼ばれています。

第二次産業革命(大量生産化)

第二次産業革命(1865年から1900年)はどんなものかといいますと、第二次では電力を使った電動機(モーター)と石油による内燃機関(エンジン)の普及、化学工業の発展による新しい産業化の流れを指します。

化学製品、自動車、電力の普及によって大きな経済成長が起こっただけでなく、食料や衣料などの大量消費、ラジオや映画などの娯楽も増え、人々の生活スタイルが大きく変化しました。

第三次産業革命(自動化)

第三次産業革命は20世紀後半の、コンピュータエレクトロニクスによる産業の発展を指します。

コンピュータ技術の発展によって、生産技術は高効率化していきました。これにより、たくさんの設備がオートメーション化されていきます。
さらにはインターネット技術の進歩と普及によって、情報も瞬時に世界を飛び回るようになり、サービスが多様化していきました。

第四次産業革命は始まったばかり

いま現在がまさに第四次産業革命のまっただ中にあります。

インターネットによる情報化とともに、ビッグデータや人工知能による生産性の向上など、新しい生産スタイルやサービスが提案されています。

第四次産業革命でわたしたちは、モノの自動化だけでなく、自律化を目指す時代に入ったということです。
自動運転、人工知能との会話サービス、クラウドコンピューティングを利用した各種サービス、拡張現実(AR)によるアプリなど、ロボット・機械技術と融合した新しいサービスが増え始めています。

IoT(Internet of Things)といった、モノとモノとをインターネットで結ぶ技術が考案され、センサー技術、ロボット技術、コンピューティング技術を融合した生産管理の新しいあり方が模索されています。
ほかにも、ゲノム技術などへの応用による新しい創薬技術の実現、健康医療データを活用した個別化医療など、大きな可能性を秘めています。

マーケティングデータ解析や生産管理技術にこうした技術基盤を応用することで、大量生産からオーダーメイド生産の時代へと変化していくことも期待されています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、第四次産業革命についてご紹介しました。
いま現在進行中の産業は、産業の歴史という大きな視点から見ると、大きな転換点になっているのです。

第一次産業革命では、蒸気機関という素晴らしい発明によって、世界の距離が縮まりヒトとモノがより自由に行き来できるようになりました。この革命は、世界経済の仕組みを大きく変化させました。

第二次産業革命は、電力や石油関連技術の普及によって大量生産の時代を作りました。
第三次産業革命ではコンピュータ技術の発展によって、さまざまな設備のオートメーション化が実現されました。

そして、いままさにわたしたちが突入する第四次産業革命は、人工知能、ビッグデータ、インターネット活用による自律的最適化の時代と言えるでしょう。
こうした産業界の動向に合わせて、政府も支援策を模索している段階なのです。