事業継続力強化計画

先日、平成30年補正ものづくり補助金の2次公募の予告において、「事業継続力強化計画」の認定を受けることで審査時の加点を受けることができるということが明らかにされました。
しかし、「事業継続力強化計画」って何?という方がほとんどではないでしょうか。
そこで今回は、事業継続力強化計画の概要についてまとめてみました。

事業継続力強化計画とは?

「事業継続力強化計画」とは、中小企業が災害リスクを認識し、防災・減災に取り組むことで、将来的に行う災害対策を記載するものです。

計画策定のメリットは?

認定を受けることで以下のようなメリットがあります。

防災・減災設備に対する税制優遇

計画に従って取得した設備について取得価額の20%の特別償却を受けることができます。

低利融資

日本政策金融公庫の低利融資、信用保証の別枠など資金調達について支援を受けることができます。

補助金の採択審査時の加点

ものづくり補助金などの補助金で加点を得られます。

どんな内容を記載するの?

計画には次の内容を記載します。

  • 企業の概要
  • 自然災害による被害想定
  • 初動対応の内容
  • 事前対策の内容
  • 事前対策の実行性の確保に向けた取り組み
  • 計画に記載する取り組みの例

    計画には例えば次のような取り組みを記載します。

  • 従業員の避難・被害状況把握
  • 災害時における社内体制の設定
  • 人員、設備、資金繰り、情報保全などの対策
  • 従業員への訓練
  • 計画の見直しなど計画実行性の確保
  • 申請に必要な書類は?

    現在は電子申請ができるようになりました。
    紙の場合は以下が必要です。

    1. 申請書(原本)
    2. チェックシート
    3. BCPなどの参考書類
    4. すでにBCP(事業継続計画)を策定済みの方は、申請書においてそれらを参照させることができます。

    5. 上記3点のPDFファイルを格納したCDーR
    6. 角2サイズの返信用封筒(切手添付)

    提出先は?

    地域の経済産業局宛に提出します。
    紙の場合、申請から認定まで約45日かかります。
    電子申請の場合は1〜2週間程度かかるようです。

    今回は、「事業継続力強化計画」の概要についてご説明しました。
    続いて、計画策定の手順、具体的な記入方法について更新していく予定です。